<第22話> ゴミ屋敷突入
■ 2023年7月1日 の記録
Sさんからの電話だ。
Sさん「ご退去いただけなかったので
本日訪問してみましたが
状況は変わらずです。
電気のメーターは止まってます」
Sさん「中にいらっしゃるのか
留守なのかはわからないですね」
私「本当にご迷惑をおかけして
申し訳ございません・・」
私「警察の方もお手続きお願いいたします」
Sさん「承知いたしました。
合鍵の手配をしておきます。
警察の手続きも少し時間かかりますが
とりあえずは進めますね
ただ・・
今日も暑いので中が心配です」
おいおい・・
ここに来て名実ともに腐るのはやめてくれ・・
せめて一気に骨だけになっていてくれ
■ 2023年7月2日 の記録
Sさんからの電話だ。
Sさん「今訪問させていただきましたが
昨日と様子は変わっていません。
ただ、今日もかなり暑いですし
エアコンもついてないようなので
中がかなり心配です」
Sさん「本当はいけないんですが
ご家族の方のお許しをいただいてから
私の責任で破鍵して中に入って
確認してもよろしいでしょうか?」
・・おぉ・・Sさん・・スゴい・・・
私「ぜひお願いいたします!」
Sさん「承知いたしました。
準備いたしますのでお待ちください。
中に入れましたらご連絡いたします」
この時間は本当に嫌な時間だった。
Sさんも同じだろう。
もしかしたらこれから
見たくないものを見なくてはいけない。
私は・・
無事でいてほしいと思う自身の気持ちが
100% でないことに気づいた。
薄情?
そうなんだろうか・・
よくわからなくなっていた。
30分ほどしてSさんからの電話が鳴った。
Sさん「今、破鍵して中に入れました
〇〇さんが・・・
(クズへの貸付金合計:280,000円)
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