<第10話> おどれ大捜査線
■ 2023年3月17日 の記録
アイツからの連絡を待つというのは
得体の知れない屈辱感がある。
メールは来なかった。
当然、返金もなし。
そして、電話してみると
「ただいま、運転中です。
しばらくたってからおかけ直しください。」
・・・
・・おどれ、クソが!
本当につかまえて
三〇湾に浮かべたくなってきた。
・・・
どうやってつかまえる?
連絡はつかないし
籠城されたら手出しできない
警察に捜索願を出して
自宅をこじ開けてもらう?
もう仕方ないかな。
相手は ヤバい新種の危険生物 なので
一応、自衛隊に応援を依頼してください
機関銃の 口径は大きめ で
発砲は多め(弾の残数気にせず全力)で
全周包囲からの 一斉掃射 が希望デス。
(応援ありがとうございます)
くそー
何だか借金回収の方々の大変さと
ストレスが
ちょっとだけわかるような気がしてきた。
そりゃ
荒っぽくもなるわな・・って
もっとも
金の回収というよりは
あの逃げ回る新種の生物に
腹が立っているだけなんだけど。
まるでダメージが無さそうなのが
すんごいムカツク
だいたいからしてあのクズ
どんなとこに住んでるんだ?
まずはストリートビューで調査開始
んん?
コレ、何の看板?
ん?
不動産会社の社名が書いてある・・!
おおっ、電話してみようかな・・
や、まてまて・・
メチャメチャ動揺した。
え
何て電話したらいいんだろう
「兄」と名乗りたくないな・・・
・あの物件にヤバいのが住みついてますよ
・その部屋の生物の関係者ですけど
決して怪しい者ではございません
・生物の保護者ですけど、アレ生きてますか?
・危険生物なので建物ごと封鎖してください
アイツをあぶりだす可能性を手にして
踊りだしたくなるような気分になった。
(クズへの貸付金合計:80,000円)
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