■ 2023年11月11日 の記録

もう生理的に受け付けなくなってきていた。

怒りを抑え、やっとの思いで口を開いた。

私「おまえ、何の仕事してるの？」

浩太「いえ、まだしてないです」

私「なんで？」

浩太「仕事が無かったときのために
　　　キープの仕事は決めました」

・・・ムカっ・・・！

ていうか

・・・ブチッ・・・！！！

私「何だよその
　　仕事が無かったときのためってやつ？

　　おまえ今 ニートだろが

　　そんでタダメシ食ってるだけじゃん？」

浩太「は・・・はい・・」

はぁ・・・

私「んで？
　　そのキープの仕事ってなに？」

すると
信じられないリアクションが待っていた。

浩太「え・・と・・
　　　何だっけ・・・
　　　アレ・・・アレ・・・？
　　　えと・・え・・と・・・」

この場合、下記の２択かな？

Ａ．脳もすでにゴミと化している

Ｂ．そこまで聞かれると思っていなくて
　　妄想シナリオを準備してなかった

ん～・・・

Ｂじゃね？

ようやく妄想が追いついたのか

浩太「パソコンのパーツの解体・整理です」

私「ふ～ん・・・

　　それいくらなの？」

すると自信満々で

浩太「時給2,000円です」

時給は覚えてて

仕事の内容忘れるって・・・ある・・？？

まともに相手をしたくないけど

いちいちイライラするのにまた

イライラする

（クズへの貸付金合計：280,000円）

• ＜第27話＞
  クズの社会復帰
• ＜第29話＞
  クズのキープした仕事

■ 2023年8月10日 の記録

身内クズによる
「自宅遭難・ゴミ屋敷事件」
からしばらく経った。

アイツは母との間に約束をした。

「12月末までに、次の仕事を決める」

また、なんて、ヌルい・・・・

アレコレ言わねばすぐにあるのに。

その間、なにやってんだか・・

母に電話してみた

私「アイツ何してんの？」

喜子「散歩行ったり仕事探したり」

喜子「食べるようになってきた」

ほらね。

もうブクブクきてるハズです。

喜子「年内で仕事を決めて
　　　来年からしっかり働いてもらう」

はいはい

そう上手くいけばいいですけどね。

■ 2023年11月11日 の記録

・・と月日は過ぎた。

あのクズは相変わらずの
ニート道を突き進んでいた。

喜子「代理店に頼んでるんだけど
　　　なかなか決まらないらしい」

代理店？
就職エージェントみたいなことか？

私「ふ～ん・・・」

私「ちょっとアイツにかわってよ」

私は朝メシの時間を狙って電話した。

食卓にいる母に電話して「代われ」なら
電話拒否はできまい。

浩太「・・え・・・えぇ・・・・？」

でたでた

丸聞こえだよ
（たぶんもう）ブタ（になっているクズ）よ。

まさかの兄からの電話におののけ

渋々電話に出た浩太は開口一発・・・

浩太「申し訳ございません！！」

まだ何も言ってないのに
とりあえず謝ればいいと思っている。

借金を返そうともせず

一度もきちんと謝りもせず

呼吸をしてメシを食らうだけの肉塊。

私「あのさ・・・　クソ野郎・・」

ダイレクト・クソ野郎と

怒りの声に浩太が凍りつく・・

（クズへの貸付金合計：280,000円）

• ＜第26話＞
  シン・クズ就職編
• ＜第28話＞
  バグるクズ

<< シン・クズ捕獲編 >>

■ プロローグ

アイツは専門学校を出た後
小さなシステム開発の企業に就職。

その後個人事業になった。

同じ場所に30年も住み

いつからか働かなくなり

ゴミを溜める生活に。

「カード事故」と言っていたのは
キャッシング等で借金をしたものだろう。

督促を無視するために
電話に出なかったり
外出を控えていたのだろう。

精神的な異常があるのかと思いきや

母には自慢げにニュースの解説をする。

喜子「浩太はよく説明してくれる」

うん

働かないことの説明をしてもらってよ

あの忌まわしき
「自宅遭難・ゴミ屋敷事件」から
2週間ほど過ぎたとき

Ｓさんから連絡が入った。

撤去費用と部屋の修理代も必要だから
まぁ・・
相当するわなー　と覚悟していた。

（応援ありがとうございます）

ところが

Ｓさん「大家さんともお話ししまして
　　　　敷金の中で収めるようにいたしました」

便器も壊れ、床も剥げ

カビだらけになった部屋。

こんな器物損壊事件を起こしたのに。

私「ありがとうございます・・！！」

Ｓさん
本当にお世話になりました。。

さすがにゴミ部屋発覚が恥ずかしかったのか

部屋から連れ出されるとき

「お腹痛い・・」

とわずかな抵抗（ごまかし）をみせた。

クズより下の言葉って何ですか？

アイツにしてみたら

ただ何もしないで

じっとしていただけで

エアコンを止めたゴミ部屋の中

誰にも見つからないように
息をひそめていた生活から

３食付きの快適なニート生活になったわけだ。

金を返すそぶりも見せず

ただのうのうと暮らしている。

どう考えても

いくら考えても

やっぱり

捨てたい

と結論に達する毎日になった。

母から

喜子「働き始めたよ」

という吉報を待つ毎日になった。

（クズへの貸付金合計：280,000円）

• ＜第25話＞
  クズのゴミ
• ＜第27話＞
  クズの社会復帰